パプリカ色素の基本情報・配合目的・安全性

化粧品表示名 パプリカ色素
医薬部外品表示名 パプリカ色素
INCI名 Capsicum Frutescens Resin
配合目的 着色

1. 基本情報

1.1. 定義

ナス科植物トウガラシ(学名:Capsicum frutescens 英名:chile pepper)の果実から得られるカルチノイド系色素(天然色素)です[1]

1.2. 物性・性状

パプリカ色素の物性・性状は、

状態 橙-赤褐色の液体
溶解性 エタノールに易溶、油脂に可溶、水に不溶

このように報告されています[2a]

1.3. 成分組成

パプリカ色素は天然成分であることから、地域、時期、抽出方法によって成分組成に差異があると推察されますが、その成分組成は主に、

分類 成分名
カロテノイド カプサンチン(赤色色素)、カプソルビン(赤色色素)

これらの成分で構成されていることが報告されており[2b]、主要成分は赤色色素のカプサンチン(capsanthin)であると考えられます。

2. 化粧品としての配合目的

化粧品に配合される場合は、

  • 赤色の着色

主にこれらの目的で、リップ系メイクアップ製品、スキンケア製品、ボディケア製品、ハンドケア製品、シャンプー製品、アウトバストリートメント製品、洗顔石鹸、入浴剤などに使用されています。

以下は、化粧品として配合される目的に対する根拠です。

2.1. 緑色の着色

赤色の着色に関しては、パプリカ色素は赤色色素としてカプサンチン(capsanthin)を有しており、水には溶けず油脂など油性成分に溶けることから、天然由来色素として赤色の着色または他の着色剤と組み合わせて様々な色に着色する目的で油性成分の比率の高いリップ系メイクアップ製品やクリーム系ケア製品、アウトバストリートメント製品、洗顔石鹸などに使用されています[2c][3]

3. 安全性評価

パプリカ色素の現時点での安全性は、

  • 外原規2021規格の基準を満たした成分が収載される医薬部外品原料規格2021に収載
  • 20年以上の使用実績
  • 皮膚刺激性:ほとんどなし(データなし)
  • 眼刺激性:詳細不明
  • 皮膚感作性(アレルギー性):ほとんどなし(データなし)

このような結果となっており、化粧品配合量および通常使用下において、一般に安全性に問題のない成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

3.1. 皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)

医薬部外品原料規格2021に収載されており、20年以上の使用実績がある中で重大な皮膚刺激および皮膚感作の報告がみあたらないため、化粧品配合量および通常使用下において、一般に皮膚刺激および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられますが、詳細な安全性試験データがみあたらず、データ不足のため詳細は不明です。

3.2. 眼刺激性

試験結果や安全性データがみあたらないため、現時点ではデータ不足により詳細不明です。

4. 参考文献

  1. 日本化粧品工業連合会(2013)「パプリカ色素」日本化粧品成分表示名称事典 第3版,768.
  2. abc日光ケミカルズ株式会社(2006)「天然色素」新化粧品原料ハンドブックⅠ,333-344.
  3. 柴田 雅史(2021)「昔の色を現代で使用する – 天然色素」美しさをつくる色材工学,264-276.

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