赤226の基本情報・配合目的・安全性
化粧品表示名 | 赤226 |
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医薬部外品表示名 | 法定色素 |
法定色素名 | 赤色226号 |
別名 | ヘリンドンピンクCN |
INCI名 | CI 73360、Red 30 |
配合目的 | 着色 |
1. 基本情報
1.1. 定義
以下の化学式で表されるタール色素(法定色素)です[1a][2a]。
1.2. 性状
赤226の物性・性状は、
状態 | 赤色の粉末 |
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溶解性 | 水、エタノール、油脂に不溶 |
このように報告されています[2b]。
2. 化粧品としての配合目的
化粧品に配合される場合は、
- 赤色の着色
主にこれらの目的で、メイクアップ製品、化粧下地製品、ネイル製品などに汎用されています。
以下は、化粧品として配合される目的に対する根拠です。
2.1. 赤色の着色
赤色の着色に関しては、赤226は赤色の粉末であり、赤色の着色または他の着色剤と組み合わせて様々な色に着色する目的で主にメイクアップ製品、化粧下地製品、ネイル製品などに汎用されています[1b][2c]。
3. 混合原料としての配合目的
赤226は混合原料が開発されており、赤226と以下の成分が併用されている場合は、混合原料として配合されている可能性が考えられます。
原料名 | Red Explosion RF0M-777S |
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構成成分 | マンニトール、結晶セルロース、赤226、水酸化Al、ヒドロキシプロピルメチルセルロース |
特徴 | 潰すと中から赤色色素が出てくる球状キャリア |
原料名 | PINK LADY UNISPHERES R00L-680S |
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構成成分 | 乳糖、結晶セルロース、水酸化Al、赤226、ヒドロキシプロピルメチルセルロース |
特徴 | ピンク色の球状キャリア |
原料名 | ROSE CORAL UNISPHERES NTL-3423C |
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構成成分 | マンニトール、結晶セルロース、酢酸トコフェロール、マイカ、(アクリレーツ/メタクリル酸アンモニウム)コポリマー、パルミチン酸レチノール、タルク、クエン酸トリエチル、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、酸化チタン、水酸化Al、赤226、グンジョウ、シリカ、カオリン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリソルベート20、シメチコン |
特徴 | 光沢のあるピンク色の球状キャリア |
原料名 | DEEP PURPLE UNISPHERES L00L-612LC |
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構成成分 | 乳糖、結晶セルロース、マイカ、(アクリレーツ/メタクリル酸アンモニウム)コポリマー、クエン酸トリエチル、酸化チタン、水酸化Al、グンジョウ、シリカ、カオリン、赤226、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリソルベート20、シメチコン |
特徴 | 光沢のある紫色の球状キャリア |
原料名 | UNIHEARTS R0-652C |
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構成成分 | マンニトール、結晶セルロース、アクリレーツコポリマー、ヒドロキシプロピルセルロース、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、デシルグルコシド、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、水酸化Al、赤226、(アクリレーツ/メタクリル酸アンモニウム)コポリマー、タルク、マイカ、クエン酸トリエチル、酸化チタン、ポリソルベート20、シメチコン |
特徴 | 赤いハート型ビーズ |
原料名 | UNIHEARTS P0-651C |
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構成成分 | マンニトール、結晶セルロース、アクリレーツコポリマー、ヒドロキシプロピルセルロース、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、デシルグルコシド、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、タルク、(アクリレーツ/メタクリル酸アンモニウム)コポリマー、マイカ、クエン酸トリエチル、酸化チタン、赤226、水酸化Al、ポリソルベート20、シメチコン |
特徴 | ピンクのハート型ビーズ |
原料名 | Unibutterflies O0-798C |
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構成成分 | マンニトール、結晶セルロース、アクリレーツコポリマー、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、デシルグルコシド、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、酸化鉄、水酸化Al、マイカ、酸化チタン、赤226、アルミナ |
特徴 | オレンジ色の蝶型ビーズ |
4. 安全性評価
赤226の現時点での安全性は、
- 20年以上の使用実績
- 皮膚刺激性:ほとんどなし(データなし)
- 眼刺激性:詳細不明
- 皮膚感作性(アレルギー性):ほとんどなし(データなし)
このような結果となっており、化粧品配合量および通常使用下において、一般に安全性に問題のない成分であると考えられます。
以下は、この結論にいたった根拠です。
4.1. 皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)
20年以上の使用実績がある中で重大な皮膚刺激および皮膚感作の報告がみあたらないため、化粧品配合量および通常使用下において、一般に皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられますが、詳細な安全性試験データがみあたらず、データ不足のため詳細は不明です。
4.2. 眼刺激性
試験結果や安全性データがみあたらないため、現時点ではデータ不足により詳細不明です。