黄4の基本情報・配合目的・安全性

黄4

化粧品表示名 黄4
医薬部外品表示名 法定色素
法定色素名 黄色4号
別名 タートラジン
INCI名 CI 19140、Yellow 5、Yellow 5 Lake
配合目的 着色

1. 基本情報

1.1. 定義

以下の化学式で表されるタール色素法定色素またはそのアルミニウムレーキまたはそのバリウムレーキまたはそのジルコニウムレーキです[1a][2a]

黄4

1.2. 性状

黄4の物性・性状は、

状態 黄赤色の粉末または粒
溶解性 タール色素 水、グリセリンに可溶、エタノールに微溶、油脂に不溶
レーキ 水、エタノールに微溶、油脂に不溶

このように報告されています[2b][3a][4a][5a]

法定色素をメイクアップ化粧品に使用する場合は、水に不溶性である必要があり、水溶性のタール色素(法定色素)を使用する場合はアルミニウム塩の水溶液または硫酸バリウム(あるいはバリウム塩)またはジルコニウム塩に吸着させて水に溶出しない状態(水に溶けにくい状態)にし、アルミニウムレーキまたはバリウムレーキまたはジルコニウムレーキとして用いられています[3b][4b][5b][6][7]

バリウムレーキはアルミニウムレーキより被覆力が少し強く、またジルコニウムレーキは最も耐水性が強いといった特徴があります[4c][5c]

1.3. 化粧品以外の主な用途

黄4の化粧品以外の主な用途としては、

分野 用途
食品 清涼飲料水、冷菓、ゼリー、あめ類、菓子類、佃煮などを黄色に着色する目的または他の着色料と組み合わせて様々な色に着色する目的で使用されています[8]
医薬品 着色目的の医薬品添加剤として経口剤に用いられます[9]

これらの用途が報告されています。

2. 化粧品としての配合目的

化粧品に配合される場合は、

  • 黄色の着色

主にこれらの目的で、メイクアップ製品、化粧下地製品、コンシーラー製品、シャンプー製品、コンディショナー製品、トリートメント製品、アウトバストリートメント製品、入浴剤、ボディソープ製品、ネイル製品、スキンケア製品など様々な製品に汎用されています。

以下は、化粧品として配合される目的に対する根拠です。

2.1. 黄色の着色

黄色の着色に関しては、黄4は黄赤色の粉末または粒であり、黄色の着色または他の着色剤と組み合わせて様々な色に着色する目的で主にメイクアップ製品、化粧下地製品、洗浄系製品、入浴剤などに汎用されています[1b][2c]

3. 混合原料としての配合目的

黄4は、混合原料が開発されており、黄4と以下の成分が併用されている場合は、混合原料として配合されている可能性が考えられます。

原料名 Geodiamond Citrine
構成成分 ホウケイ酸(Ca/Na)酸化チタン黄4
特徴 ホウケイ酸ガラス末を基剤としたシトリン色のガラスパール剤
原料名 Geoflake Crystal Green
構成成分 合成フルオロフロゴパイト酸化チタン青1黄4
特徴 合成マイカを基剤としたグリーン色のラメ剤
原料名 Geonature C Malibu Gold 008 HEX x 001
構成成分 セルロースグリセリン、ポリウレタン-33、アクリレーツコポリマーAl黄4
特徴 セルロースを基材とした黄の生分解性ラメ材
原料名 Geonature C Jade 008 HEX x 001
構成成分 セルロースグリセリン、ポリウレタン-33、アクリレーツコポリマーAl黄4コンジョウ
特徴 セルロースを基材とした緑の生分解性ラメ材
原料名 Geonature C Sand 008 HEX x 001
構成成分 セルロースグリセリン、ポリウレタン-33、アクリレーツコポリマーAl黄4赤202
特徴 セルロースを基材としたベージュの生分解性ラメ材
原料名 Geonature C Red 008 HEX x 001
構成成分 セルロースグリセリン、ポリウレタン-33、アクリレーツコポリマーAl黄4赤202赤220
特徴 セルロースを基材とした赤の生分解性ラメ材
原料名 COLOR GREASE Y5AL
構成成分 キャンデリラロウエキス、スクワラン黄4
特徴 キャンデリラ由来の植物樹脂とスクワランに顔料を混合したカラーペースト

4. 安全性評価

黄4の現時点での安全性は、

  • 食品添加物の指定添加物リストに収載
  • 20年以上の使用実績
  • 皮膚刺激性:ほとんどなし(データなし)
  • 眼刺激性:詳細不明
  • 皮膚感作性(アレルギー性):ほとんどなし(データなし)

このような結果となっており、化粧品配合量および通常使用下において、一般に安全性に問題のない成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

4.1. 皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)

食品添加物の指定添加物リストに収載されており、20年以上の使用実績がある中で重大な皮膚刺激および皮膚感作の報告がみあたらないため、化粧品配合量および通常使用下において、一般に皮膚刺激および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられますが、詳細な安全性試験データがみあたらず、データ不足のため詳細は不明です。

4.2. 眼刺激性

試験結果や安全性データがみあたらないため、現時点ではデータ不足により詳細不明です。

5. 参考文献

  1. ab日本化粧品工業連合会(2013)「黄4」日本化粧品成分表示名称事典 第3版,1109.
  2. abc日本化粧品工業連合会 編(2004)「黄色4号」法定色素ハンドブック 改訂版,32-34.
  3. ab日本化粧品工業連合会 編(2004)「1から11までに掲げるもののアルミニウムレーキ」法定色素ハンドブック 改訂版,50-52.
  4. abc日本化粧品工業連合会 編(2004)「28、34及び42並びに第一部の品目の4、7、8及び10に掲げる掲げるもののバリウムレーキ」法定色素ハンドブック 改訂版,205-207.
  5. abc日本化粧品工業連合会 編(2004)「28、34及び42並びに第一部の品目の4、7、8及び10に掲げる掲げるもののジルコニウムレーキ」法定色素ハンドブック 改訂版,208-210.
  6. 柴田 雅史(2021)「法定色素の分類と使用できる範囲」美しさをつくる色材工学,161-162.
  7. 樋口 彰, 他(2019)「食用黄色4号アルミニウムレーキ」食品添加物事典 新訂第二版,183.
  8. 樋口 彰, 他(2019)「食用黄色4号」食品添加物事典 新訂第二版,182-183.
  9. 日本医薬品添加剤協会(2021)「食用黄色4号」医薬品添加物事典2021,301.

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