赤220の基本情報・配合目的・安全性
化粧品表示名 | 赤220 |
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医薬部外品表示名 | 法定色素 |
法定色素名 | 赤色220号 |
別名 | ディープマルーン |
INCI名 | CI 15880、Red 34 |
配合目的 | 着色 |
1. 基本情報
1.1. 定義
以下の化学式で表されるタール色素(法定色素)です[1a][2a]。
1.2. 性状
赤220の物性・性状は、
状態 | 帯青暗赤色の粉末 |
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溶解性 | 水、エタノール、油脂に不溶 |
このように報告されています[2b]。
2. 化粧品としての配合目的
化粧品に配合される場合は、
- 赤色の着色
主にこれらの目的で、ネイル製品、メイクアップ製品などに汎用されています。
以下は、化粧品として配合される目的に対する根拠です。
2.1. 赤色の着色
赤色の着色に関しては、赤220は帯青暗赤色の粉末であり、赤色の着色または他の着色剤と組み合わせて様々な色に着色する目的で主にネイル製品、メイクアップ製品などに汎用されています[1b][2c]。
3. 混合原料としての配合目的
赤220は混合原料が開発されており、赤220と以下の成分が併用されている場合は、混合原料として配合されている可能性が考えられます。
原料名 | Geonature C Red 008 HEX x 001 |
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構成成分 | セルロース、グリセリン、水、ポリウレタン-33、アクリレーツコポリマー、Al、黄4、赤202、赤220 |
特徴 | セルロースを基材とした赤の生分解性ラメ材 |
原料名 | Visionaire Bright Splendid Red 34 |
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構成成分 | Al、シリカ、赤220 |
特徴 | アルミを基材としたメタリックパール顔料 |
4. 安全性評価
赤220の現時点での安全性は、
- 20年以上の使用実績
- 皮膚刺激性:ほとんどなし(データなし)
- 眼刺激性:詳細不明
- 皮膚感作性(アレルギー性):ほとんどなし(データなし)
このような結果となっており、化粧品配合量および通常使用下において、一般に安全性に問題のない成分であると考えられます。
以下は、この結論にいたった根拠です。
4.1. 皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)
20年以上の使用実績がある中で重大な皮膚刺激および皮膚感作の報告がみあたらないため、化粧品配合量および通常使用下において、一般に皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられますが、詳細な安全性試験データがみあたらず、データ不足のため詳細は不明です。
4.2. 眼刺激性
試験結果や安全性データがみあたらないため、現時点ではデータ不足により詳細不明です。