橙205の基本情報・配合目的・安全性

橙205

化粧品表示名 橙205
医薬部外品表示名 法定色素
法定色素名 だいだい色205号
別名 オレンジⅡ
INCI名 CI 15510、Orange 4、Orange 4 Lake
配合目的 着色

1. 基本情報

1.1. 定義

以下の化学式で表されるタール色素法定色素またはそのアルミニウムレーキまたはそのバリウムレーキまたはそのジルコニウムレーキです[1a][2a]

橙205

1.2. 性状

橙205の物性・性状は、

状態 黄赤色の粉末または粒
溶解性 タール色素 水、エタノール、グリセリンに可溶、油脂に不溶
レーキ 水、エタノールに微溶、油脂に不溶

このように報告されています[2b][3a][4a][5a]

法定色素をメイクアップ化粧品に使用する場合は、水に不溶性である必要があり、水溶性のタール色素(法定色素)を使用する場合はアルミニウム塩の水溶液または硫酸バリウム(あるいはバリウム塩)またはジルコニウム塩に吸着させて水に溶出しない状態(水に溶けにくい状態)にし、アルミニウムレーキまたはバリウムレーキまたはジルコニウムレーキとして用いられています[3b][4b][5b][6]

バリウムレーキはアルミニウムレーキより被覆力が少し強く、またジルコニウムレーキは最も耐水性が強いといった特徴があります[4c][5c]

2. 化粧品としての配合目的

化粧品に配合される場合は、

  • 橙色の着色

主にこれらの目的で、リップ系メイクアップ製品、ボディソープ製品、ヘアカラー製品、ボディ石鹸、入浴剤、ボディケア製品などに使用されています。

以下は、化粧品として配合される目的に対する根拠です。

2.1. 橙色の着色

橙色の着色に関しては、橙205は黄赤色の粉末または粒であり、橙色の着色または他の着色剤と組み合わせて様々な色に着色する目的で主にリップ系メイクアップ製品、ボディソープ製品、ヘアカラー製品、ボディ石鹸、入浴剤などに使用されています[1b][2c]

3. 安全性評価

橙205の現時点での安全性は、

  • 20年以上の使用実績
  • 皮膚刺激性:ほとんどなし(データなし)
  • 眼刺激性:詳細不明
  • 皮膚感作性(アレルギー性):ほとんどなし(データなし)

このような結果となっており、化粧品配合量および通常使用下において、一般に安全性に問題のない成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

3.1. 皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)

20年以上の使用実績がある中で重大な皮膚刺激および皮膚感作の報告がみあたらないため、化粧品配合量および通常使用下において、一般に皮膚刺激および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられますが、詳細な安全性試験データがみあたらず、データ不足のため詳細は不明です。

3.2. 眼刺激性

試験結果や安全性データがみあたらないため、現時点ではデータ不足により詳細不明です。

4. 参考文献

  1. ab日本化粧品工業連合会(2013)「橙205」日本化粧品成分表示名称事典 第3版,1110.
  2. abc日本化粧品工業連合会 編(2004)「だいだい色205号」法定色素ハンドブック 改訂版,137-139.
  3. ab日本化粧品工業連合会 編(2004)「1から11までに掲げるもののアルミニウムレーキ」法定色素ハンドブック 改訂版,50-52.
  4. abc日本化粧品工業連合会 編(2004)「28、34及び42並びに第一部の品目の4、7、8及び10に掲げる掲げるもののバリウムレーキ」法定色素ハンドブック 改訂版,205-207.
  5. abc日本化粧品工業連合会 編(2004)「28、34及び42並びに第一部の品目の4、7、8及び10に掲げる掲げるもののジルコニウムレーキ」法定色素ハンドブック 改訂版,208-210.
  6. 柴田 雅史(2021)「法定色素の分類と使用できる範囲」美しさをつくる色材工学,161-162.

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