酸化クロムの基本情報・配合目的・安全性

酸化クロム

化粧品表示名 酸化クロム
医薬部外品表示名 酸化クロム
INCI名 Chromium Oxide Greens
配合目的 着色

1. 基本情報

1.1. 定義

以下の化学式で表されるクロム(元素記号:Cr)の酸化物(無機顔料)です[1a]

酸化クロム

1.2. 性状

酸化クロムの性状は、

状態 暗緑色の粉末

このように報告されています[2a]

2. 化粧品としての配合目的

化粧品に配合される場合は、

  • 緑色の着色

主にこれらの目的で、メイクアップ製品、化粧下地製品、コンシーラー製品、洗顔石鹸、洗顔料、ボディスクラブ製品などに汎用されています。

以下は、化粧品として配合される目的に対する根拠です。

2.1. 緑色の着色

緑色の着色に関しては、酸化クロムは暗緑色の粉体であり、水酸化クロムと比較して暗い緑色を有することから、緑色の着色目的で主にメイクアップ製品に汎用されています[1b][2b]

3. 混合原料としての配合目的

酸化クロムは、混合原料が開発されており、酸化クロムと以下の成分が併用されている場合は、混合原料として配合されている可能性が考えられます。

原料名 Colorona Majestic Green
構成成分 マイカ酸化チタン酸化クロム
特徴 グリーン調の着色パール顔料
原料名 Colorona Emerald
構成成分 マイカ酸化チタン酸化鉄酸化クロム
特徴 民族カラー“エジプトのエメラルド”をイメージした深緑色の着色パール顔料

4. 安全性評価

酸化クロムの現時点での安全性は、

  • 外原規2021規格の基準を満たした成分が収載される医薬部外品原料規格2021に収載
  • 20年以上の使用実績
  • 皮膚刺激性:ほとんどなし(データなし)
  • 眼刺激性:詳細不明
  • 皮膚感作性(アレルギー性):ほとんどなし(データなし)

このような結果となっており、化粧品配合量および通常使用下において、一般に安全性に問題のない成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

4.1. 皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)

20年以上の使用実績がある中で重大な皮膚刺激および皮膚感作の報告がみあたらないため、化粧品配合量および通常使用下において、一般に皮膚刺激および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられますが、詳細な安全性試験データがみあたらず、データ不足のため詳細は不明です。

4.2. 眼刺激性

試験結果や安全性データがみあたらないため、現時点ではデータ不足により詳細不明です。

5. 参考文献

  1. abc日本化粧品工業連合会(2013)「酸化クロム」日本化粧品成分表示名称事典 第3版,449-450.
  2. ab田村 健夫・廣田 博(2001)「無機顔料」香粧品科学 理論と実際 第4版,153-157.

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