細胞賦活成分の解説と成分一覧
細胞賦活とは、
- ターンオーバー正常化
- 細胞・組織への栄養・エネルギー供給改善による細胞および組織の活性化
これらのことであり、
皮膚および毛髪における細胞賦活成分とは、
- 細胞間の隙間補強
- DNA損傷抑制
- 幹細胞性の維持または幹細胞増殖促進
主にこれらの作用のいずれか、または複数を有する成分のことをいい、内的要因(加齢や体調)または外的要因(紫外線など)によって働きの衰えた細胞に作用し、皮膚の細胞や皮膚組織を正常に修復・活性化させる機能を有した成分のことをいいます。
そのため、正確には抗老化成分でもありますが、作用アプローチが独特のため、一つのカテゴリとして分類しています。
それぞれの作用は、これから詳しく解説します。
1.細胞間の隙間補について
細胞同士の接着に関わっている因子や物質の産生を促進し、細胞間の栄養・エネルギー供給を正常化することで、細胞活性化、バリア機能向上および表皮ターンオーバーを正常に回復させます。
2.DNA損傷抑制について
紫外線によるDNA損傷を修復し、正常な増殖・分化が行われなくなった細胞の機能を回復・正常化させることで、ターンオーバーの正常化、栄養・エネルギー供給の正常化をはじめ、間接的に様々な皮膚障害(色素沈着、炎症、光老化など)や毛髪障害(フケ、白髪、脱毛、薄毛)の悪化を抑制します。
3.幹細胞性の維持または幹細胞増殖促進について
幹細胞とは、以下の画像をみてもらうとわかるように細胞の元となっている細胞であり、分化機能(人体のさまざまな細胞を作り出す機能)と自己複製機能(幹細胞の機能を有した細胞に分裂する機能)を併せ持った細胞のことをいいます。
幹細胞は加齢によって減少しまた機能が低下しますが、幹細胞の分化能および自己複製能の維持、または幹細胞の増殖を促進することで細胞・組織の活性化およびーンオーバーを正常化します。
細胞賦活成分は多種多様なものが開発されており、これらの解説におさまらない効能もあるかもしれませんが、基本的な細胞賦活成分の作用はこれらになります。
細胞賦活成分一覧
- A-Z ア-ンの順番に並べてあります
- 目的の成分がある場合は目的の行(ア行カ行など)をクリックすると便利です

- L-オキシプロリン
- 表皮水分保持機能向上による保湿作用、セラミド合成促進によるバリア改善作用、表皮細胞増殖促進による細胞賦活作用、線維芽細胞のコラーゲン合成促進による抗老化作用、メラニン生成抑制による色素沈着抑制作用目的で化粧品に配合される成分、L-オキシプロリンの効果や安全性について解説します。
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- γ-アミノ酪酸
- 表皮細胞増殖作用、インボルクリン産生促進作用によるバリア機能改善作用、表皮ヒアルロン酸産生促進による保湿作用目的で化粧品に配合される成分、γ-アミノ酪酸の効果や安全性について解説します。
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- アシタバエキス
- 保湿作用、細胞賦活作用、FGF-7、IGF-1およびHGF産生促進およびVEGF発現促進による育毛作用目的で化粧品に配合される成分、アシタバエキスの効果や安全性について解説します。
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- アシタバ葉/茎エキス
- 保湿作用、細胞賦活作用、FGF-7、IGF-1およびHGF産生促進およびVEGF発現促進による育毛作用目的で化粧品に配合される成分、アシタバ葉/茎エキスの効果や安全性について解説します。
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- アミノ酪酸
- 表皮細胞増殖作用、インボルクリン産生促進作用によるバリア機能改善作用、表皮ヒアルロン酸産生促進による保湿作用目的で化粧品に配合される成分、アミノ酪酸の効果や安全性について解説します。
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- アロエベラ液汁
- 保湿作用、インボルクリン遺伝子の発現量増加による細胞賦活作用、インテグリンおよびカドヘリン増加によるバリア機能向上作用、カスパーゼ-3発現抑制による紫外線防御作用目的で化粧品に配合される成分、アロエベラ液汁の効果や安全性について解説します。
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- エクトイン
- 水分保持による保湿作用、HSP(ヒートショックプロテイン)形成速度促進による細胞保護作用目的で化粧品に配合される成分、エクトインの効果や安全性について解説します。
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- オトギリソウエキス
- リパーゼ活性阻害による抗炎症作用、収れん作用、皮膚の細胞活性、育毛目的で化粧品に配合される成分、オトギリソウエキスの効果や安全性について解説します。
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- オレンジエキス
- 保湿、収れん、皮膚の活性化目的で化粧品に配合される成分、オレンジエキスの効果や安全性について解説します。
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- オレンジ果実エキス
- 保湿、収れん、皮膚の活性化目的で化粧品に配合される成分、オレンジ果実エキスの効果や安全性について解説します。
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- 加水分解コンキオリン
- 皮表水分量増加による保湿作用、DNA損傷抑制による細胞賦活作用、エラスターゼ活性抑制および線維芽細胞損傷抑制による抗老化作用、乳化作用、Pmel17発現抑制による色素沈着抑制作用目的で化粧品に配合される成分、加水分解コンキオリンの効果や安全性について解説します。
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- 加水分解コンキオリン液
- 皮表水分量増加による保湿作用、DNA損傷抑制による細胞賦活作用、エラスターゼ活性抑制および線維芽細胞損傷抑制による抗老化作用、乳化作用、Pmel17発現抑制による色素沈着抑制作用目的で化粧品に配合される成分、加水分解コンキオリン液の効果や安全性について解説します。
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- クロレラエキス
- 保湿作用、細胞賦活作用、TSP-1増加による抗シワ作用、頭皮脂肪細胞の産生促進による育毛作用目的で化粧品に配合される成分、クロレラエキスの効果や安全性について解説します。
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- サイタイエキス
- 皮表柔軟化による保湿作用、上皮細胞増殖による細胞賦活作用目的で化粧品に配合される成分、サイタイエキスの効果や安全性について解説します。
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- サイタイ抽出液
- 皮表柔軟化による保湿作用、上皮細胞増殖による細胞賦活作用目的で化粧品に配合される成分、サイタイ抽出液の効果や安全性について解説します。
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- ザクロ種子油
- エモリエント作用、表皮ケラチノサイト増殖による細胞賦活作用目的で化粧品に配合される成分、ザクロ種子油の効果や安全性について解説します。
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- セイヨウアカマツ球果エキス
- 保湿作用、皮膚細胞賦活作用、消臭作用、リンパ管の正常化によるたるみ抑制作用、毛乳頭刺激および毛髪幹細胞賦活による育毛作用、ハリ・コシ強化による毛髪保護作用目的で化粧品に配合される成分、セイヨウアカマツ球果エキスの効果や安全性について解説します。
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- セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキス
- リパーゼ活性阻害による抗炎症作用、収れん作用、皮膚の細胞活性、育毛目的で化粧品に配合される成分、セイヨウオトギリソウ花/葉/茎エキスの効果や安全性について解説します。
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- タイソウエキス
- 表皮角化細胞増殖促進による細胞賦活作用目的で化粧品に配合される成分、タイソウエキスの効果や安全性について解説します。
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- ツボクサエキス
- Ⅰ型コラーゲン産生促進による抗老化作用、脂肪細胞産生促進による唇の立体感・輪郭の改善作用目的などで化粧品に配合される成分、ツボクサエキスの効果や安全性について解説します。
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- トウモロコシエキス
- 皮膚コンディショニング、ATP産生促進による細胞賦活作用、フリーラジカル補足による過酸化脂質抑制作用、フィブロネクチン生成促進による抗シワ作用などの目的で化粧品に配合される成分、トウモロコシエキスの効果や安全性について解説します。
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- トマトエキス
- 保湿作用、細胞賦活作用、一重項酸素消去による抗酸化作用、収れん作用目的で化粧品に配合される成分、トマトエキスの効果や安全性について解説します。
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- トマト果実エキス
- 保湿作用、細胞賦活作用、一重項酸素消去による抗酸化作用、収れん作用目的で化粧品に配合される成分、トマト果実エキスの効果や安全性について解説します。
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- ナツメ果実エキス
- 表皮角化細胞増殖促進による細胞賦活作用目的で化粧品に配合される成分、ナツメ果実エキスの効果や安全性について解説します。
- → ナツメ果実エキス記事を読む

- ニンニクエキス
- 細胞賦活作用、抗菌作用、角質水分量増加による保湿作用、血行促進作用、アトピー性皮膚炎改善による抗アレルギー作用目的で化粧品に配合される成分、ニンニクエキスの効果や安全性について解説します。
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- ニンニク根エキス
- 細胞賦活作用、抗菌作用、角質水分量増加による保湿作用、血行促進作用、アトピー性皮膚炎改善による抗アレルギー作用目的で化粧品に配合される成分、ニンニク根エキスの効果や安全性について解説します。
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- ハトムギ種子エキス
- フィラグリン産生促進による保湿作用、ヒスタミン遊離抑制による抗アレルギー作用、表皮角化細胞増殖促進による細胞賦活作用、イソ吉草酸抑制による体臭・頭皮臭抑制作用目的で化粧品に配合される成分、ハトムギ種子エキスの効果や安全性について解説します。
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- ヒオウギエキス
- ピルビン酸キナーゼ活性促進による細胞賦活作用目的で化粧品に配合される成分、ヒオウギエキスの効果や安全性について解説します。
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- ヒオウギ抽出液
- ピルビン酸キナーゼ活性促進による細胞賦活作用目的で化粧品に配合される成分、ヒオウギ抽出液の効果や安全性について解説します。
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- ビルベリー葉エキス
- SOD様活性とカタラーゼおよびグルタチオンペルオキシダーゼ産生促進による抗酸化作用、BMAL1発現量増加による細胞賦活作用目的などで化粧品に配合される成分、ビルベリー葉エキスの効果や安全性について解説します。
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- ヒドロキシプロリン
- 表皮水分保持機能向上による保湿作用、セラミド合成促進によるバリア改善作用、表皮細胞増殖促進による細胞賦活作用、線維芽細胞のコラーゲン合成促進による抗老化作用、メラニン生成抑制による色素沈着抑制作用目的で化粧品に配合される成分、ヒドロキシプロリンの効果や安全性について解説します。
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- マツエキス
- 保湿作用、皮膚細胞賦活作用、消臭作用、リンパ管の正常化によるたるみ抑制作用、毛乳頭刺激および毛髪幹細胞賦活による育毛作用、ハリ・コシ強化による毛髪保護作用目的で化粧品に配合される成分、マツの効果や安全性について解説します。
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- マドンナリリー根エキス
- セラミド合成促進による保湿・バリア改善作用、表皮細胞分裂回数減少抑制および表皮菲薄化抑制による細胞賦活作用、グルタチオンレダクターゼ活性増強による抗酸化作用、MYH2産生促進による抗くぼみ作用、SCF結合阻害による色素沈着抑制作用目的で化粧品に配合される成分、マドンナリリー根エキスの効果や安全性について解説します。
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- ユズ種子エキス
- 表皮角化細胞増殖促進による細胞賦活作用、表皮ヒアルロン酸産生促進による保湿作用、Ⅳ型コラーゲン、Ⅶ型コラーゲンおよびラミニン5産生促進による抗老化作用目的で配合される成分、ユズ種子エキスの効果や安全性について解説します。
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- ユリエキス
- セラミド合成促進による保湿・バリア改善作用、表皮細胞分裂回数減少抑制および表皮菲薄化抑制による細胞賦活作用、グルタチオンレダクターゼ活性増強による抗酸化作用、MYH2産生促進による抗くぼみ作用、SCF結合阻害による色素沈着抑制作用目的で化粧品に配合される成分、ユリエキスの効果や安全性について解説します。
- → ユリエキス記事を読む

- ヨクイニンエキス
- フィラグリン産生促進による保湿作用、ヒスタミン遊離抑制による抗アレルギー作用、表皮角化細胞増殖促進による細胞賦活作用、イソ吉草酸抑制による体臭・頭皮臭抑制作用目的で化粧品に配合される成分、ヨクイニンエキスの効果や安全性について解説します。
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- レタスエキス(1)
- 皮膚柔軟化による保湿作用、皮膚代謝促進による細胞賦活作用目的で化粧品に配合される成分、レタスエキス(1)の効果や安全性について解説します。
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- レタス葉エキス
- 皮膚柔軟化による保湿作用、皮膚代謝促進による細胞賦活作用目的で化粧品に配合される成分、レタス葉エキスの効果や安全性について解説します。
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- レモンエキス
- 収れん作用、保湿作用、細胞賦活作用目的で化粧品に配合される成分、レモンエキスの効果や安全性について解説します。
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- レモン果実エキス
- 収れん作用、保湿作用、細胞賦活作用目的で化粧品に配合される成分、レモン果実エキスの効果や安全性について解説します。
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