混和剤の解説と成分一覧
混和剤の定義
混和とは、液体同士をどのような割合に混ぜても相互に混じり合ったあと安定になることをいい[1]、混和剤とは互いに混ざり合わない油性成分を安定に混ぜ合わせるために用いられる成分のことをいいます[2]。
混和剤の配合目的
化粧品の油性基剤には炭化水素、ロウ、植物油など様々な種類があり、これらを混合して用いることは多いですが、無極性物質である鉱物油と極性物質である植物油など相溶性の低い油脂やロウを混合した場合、製品化してから温度変化や経過時間により分離、晶出、浸出などの変化が生じることが知られています[3a]。
このような場合に、混ぜ合わせる油性成分のそれぞれの中間の構造や性質を有する物質を媒介として用いることによって安定に混ぜ合わせることが可能になることから、相溶性の低い油性成分を安定に混ぜ合わせる目的でエステル類などが用いられます[3b]。
参考文献
- ⌃薬科学大辞典編集委員会(2013)「混和する」薬科学大辞典 第5版,600.
- ⌃日光ケミカルズ株式会社(1982)「混和剤」化粧品製剤実用便覧,27-28.
- ⌃ab田村 健夫・廣田 博(2001)「油脂相互間の溶解性」香粧品科学 理論と実際 第4版,266-267.
混和剤一覧
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化粧品表示名 医薬部外品表示名 | イソステアリン酸イソプロピル |
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配合目的 | 混和、エモリエント、溶剤 など |
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化粧品表示名 医薬部外品表示名 | イソステアリン酸エチル |
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配合目的 | 混和、エモリエント など |
化学式 | ![]() |
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化粧品表示名 医薬部外品表示名 | ステアリン酸ブチル |
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配合目的 | 混和、エモリエント など |
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化粧品表示名 医薬部外品表示名 | パルミチン酸イソプロピル |
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配合目的 | 混和、エモリエント、溶剤 など |
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化粧品表示名 医薬部外品表示名 | ミリスチン酸イソプロピル |
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配合目的 | 混和、エモリエント、溶剤 など |
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化粧品表示名 医薬部外品表示名 | リンゴ酸ジイソステアリル |
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配合目的 | 油性基剤、混和、結合 など |
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