水添ロジン酸ペンタエリスリチルとは…成分効果と毒性を解説

ベース エモリエント成分 光沢
no-image
[化粧品成分表示名称]
・水添ロジン酸ペンタエリスリチル

マツ科(学名:Pinaceae)の分泌物から精油を除去して得られる樹脂であるロジンに水素を添加して安定性を高めた水添ロジンと、多価アルコールかつ糖アルコールの一種であるペンタエリスリトールとの油溶性エステル油です。

原料としてイソステアリン酸オクチルドデシルとの混合物が使用されているため、成分表示一覧にはイソステアリン酸オクチルドデシルと一緒に表記されていることが多いです。

化粧品に配合される場合は、

これらの目的で、口紅・リップグロスなどスティック系メイクアップ化粧品、メイクアップ化粧品、ボディ&ハンドケア製品、洗浄製品、ヘアケア製品、ヘアスタイリング製品などに使用されています(文献1:-;文献2:2006)

エモリエント作用

エモリエント作用に関しては、適度な粘性および粘着性を有しており、また高屈折率であることから光沢付与するため、化粧膜の強化、粘着性および光沢改善目的でファンデーション、マスカラ、口紅などメイクアップ化粧品に使用されています(文献1:-;文献2:2006)

光沢付与

光沢付与に関しては、高屈折率であることから、光沢付与目的でリップ系メイクアップ化粧品に使用されています(文献1:-;文献2:2006)

また、毛髪の光沢・ツヤ付与目的でヘアトリートメントなどのヘアケア製品やヘアスタイリング製品にも使用されています(文献1:-;文献2:2006)

スポンサーリンク

水添ロジン酸ペンタエリスリチルの安全性(刺激性・アレルギー)について

水添ロジン酸ペンタエリスリチルの現時点での安全性は、

  • 10年以上の使用実績
  • 皮膚刺激性:ほとんどなし
  • 眼刺激性:詳細不明
  • 皮膚感作性:ほとんどなし

このような結果となっており、化粧品配合量および通常使用下において、一般的に安全性に問題のない成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)について

進栄化学の技術資料(文献1:-;文献2:2006)によると、

  • 水添ロジン酸ペンタエリスリチルおよびイソステアリン酸オクチルドデシル混合物(濃度不明)を対象に皮膚一次刺激性、皮膚累積刺激性および皮膚感作性パッチテストを実施したところ、すべて陰性であった
  • [ヒト試験] 9人の被検者に水添ロジン酸ペンタエリスリチル(濃度不明)を含むイソステアリン酸オクチルドデシルを対象に24時間閉塞パッチを適用し、パッチ除去24時間後に皮膚刺激性を評価したところ、いずれの被検者も皮膚刺激性を示さなかった

と記載されています。

試験データをみるかぎり、皮膚刺激性および皮膚感作性なしと報告されているため、皮膚刺激性および皮膚感作性はほとんどないと考えられます。

眼刺激性について

進栄化学の技術資料(文献1:-)によると、

  • 水添ロジン酸ペンタエリスリチルおよびイソステアリン酸オクチルドデシル混合物(濃度不明)を対象に眼刺激性試験を実施したところ、陰性であった

と記載されています。

試験データをみるかぎり、眼刺激性なしと報告されているため、眼刺激性はほとんどないと考えられます。

∗∗∗

水添ロジン酸ペンタエリスリチルはベース成分、エモリエント成分にカテゴライズされています。

それぞれの成分一覧は以下からお読みください。

参考:ベース成分 エモリエント成分

∗∗∗

文献一覧:

  1. 進栄化学株式会社(-)「GEL-ISOD」技術資料.
  2. 進栄化学株式会社(2006)「水素添加ロジンのアルコールエステルを含有する安定な液状組成物およびそれを含有する化粧料」特開2006-316003.

スポンサーリンク

TOPへ