ヘーゼルナッツ油とは…成分効果と毒性を解説

ベース成分
ヘーゼルナッツ油
[化粧品成分表示名称]
・ヘーゼルナッツ種子油(改正名称)
・ヘーゼルナッツ油(旧称)

[医薬部外品表示名称]
・ヘーゼルナッツ油

[慣用名]
・ヘーゼルナッツオイル

カバノキ科植物ハシバミの種子を低温圧搾して得られる無色~淡黄色の油脂です。

植物オイルハンドブックによると、ヘーゼルナッツ油の脂肪酸組成は、

  • オレイン酸(不飽和脂肪酸類):86%
  • リノール酸(不飽和脂肪酸類):6%
  • ステアリン酸(飽和脂肪酸類):2%
  • パルミチン酸(飽和脂肪酸類):1%
  • ミリスチン酸(飽和脂肪酸類):1%

となっており、ヨウ素価83となっています。

ヘーゼルナッツ油の特徴としてパルミトレイン酸を多く含む(約25%)と書かれているものが多いのですが、トルコ産のヘーゼルナッツ油は上のような脂肪酸組成をしており、日本に輸入されている95%はトルコ産なので、多くの場合はパルミトレイン酸を含んでいないと考えられます。

パルミトレイン酸を多く含むヘーゼルナッツ油は、南米(主にチリ)で生産されたもので、チリヘーゼルナッツと呼ばれますが、その脂肪酸組成は、

  • オレイン酸(不飽和脂肪酸類):43%
  • パルミトレイン酸(不飽和脂肪酸類):27%
  • リノール酸(不飽和脂肪酸類):9%
  • パルミチン酸(飽和脂肪酸類):3%

となっており、オレイン酸が約40%で比較的少なく、パルミトレイン酸が約25%と多く含まれています。

化粧品の場合は、脂肪酸組成まで明らかにしないことが多いので、パルミトレイン酸配合のものを使用したい場合は、メーカーに問い合わせて確認してください。

また、マカデミアナッツ油はパルミトレイン酸を約20%含むので、参考にしてください。

ヘーゼルナッツ油を化粧品に配合する場合は、パルミトレイン酸が配合されている場合は感触に優れているので油性ベース成分としてスキンケア化粧品やサンケアオイルなどに配合されます。

また、ツヤやしなやかさがでるので、ヘアケア製品やメイクアップ製品にも使用されます。

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ヘーゼルナッツ油の安全性(刺激性・アレルギー)について

ヘーゼルナッツ油の現時点での安全性は、皮膚刺激性はほとんどなく、眼刺激性はデータ不足により詳細不明ですが、アレルギー(皮膚感作)もほとんどないため、安全性の高い成分であると考えられます。

ただし、ナッツアレルギーや金属アレルギーの方は注意が必要だと考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)について

試験結果や安全性データはみあたりませんが、構造的に皮膚刺激性はほとんどないと考えられ、皮膚感作性(アレルギー性)に関しては、報告はありませんが、ナッツアレルギーや金属アレルギーの方は注意が必要です。

ナッツ類は他の食品と比べてアレルギーが発症する可能性が高いですが、ピーナッツやヘーゼルナッツはナッツの中でもアレルギー発症率が高いので、アレルギー症状が起こる可能性はないとはいいきれません。

金属アレルギーの場合は、以下の日本皮膚科学会接触皮膚炎診療ガイドライン(文献1:2009)をみてもらうとわかるように、

ヘーゼルナッツのニッケル含有量

ニッケル(Ni)という金属が、基準値の60を超えて360とかなり高い数字になっており、ニッケルアレルギー(∗1)を起こしやすいと考えられるからです。

∗1 金属アレルギーの金属はほとんどの場合、ニッケル、クロム、コバルトが原因となります。

アレルギー症状は塗布してすぐに発症するものばかりではなく、24時間~48時間経過してから発症することもあり、ナッツアレルギーや金属アレルギーの自覚がなかったりで自分では原因に思い当たらないこともありますが、自覚症状のある場合は、ヘーゼルナッツ油配合化粧品やオイルを初めて使用するときはパッチテストを行い48時間以上経過してから使用することを推奨します。

眼刺激性について

試験結果や安全性データはみあたらないため、現時点ではデータ不足で詳細は不明です。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
ヘーゼルナッツ油 毒性なし

参考までに化粧品毒性判定事典によると、ヘーゼルナッツ油は毒性なし(∗2)となっており、毒性に関しては心配する必要はありません。

∗2 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

ヘーゼルナッツ油はベース成分にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:ベース成分

∗∗∗

文献一覧:

  1. 日本皮膚科学会(2009)「日本皮膚科学会接触皮膚炎診療ガイドライン」, <http://www.jsdacd.org/html/contact_dermatitis_guideline.pdf> 2017年12月21日アクセス.

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