ブドウ種子油(グレープシード油)とは…成分効果と毒性を解説

ベース成分 エモリエント成分
ブドウ種子油(グレープシード油)
[化粧品成分表示名称]
・ブドウ種子油

[医薬部外品表示名称]
・ブドウ種子油

[慣用名]
・グレープシード油、グレープシードオイル

乾燥したぶどうの種子を加熱し、圧搾して精製した無色~淡黄色の透明な液体の油脂です。

植物オイルハンドブックによると、ブドウ種子油の脂肪酸組成は、

  • リノール酸(不飽和脂肪酸類):68%
  • オレイン酸(不飽和脂肪酸類):20%
  • パルミチン酸(飽和脂肪酸類):5.5%
  • ステアリン酸(飽和脂肪酸類):4.7%
  • α-リノレン酸(飽和脂肪酸類):~1%

となっており、ヨウ素価106となっています。

主成分は、リノール酸やオレイン酸ですが、ほかの植物油と比較してビタミンE(トコフェロール)含有量が高いので、酸化に対して安定した油です。

化粧品に配合される場合は、皮膚を健康な状態に保ち、感触が非常に軽くさっぱりしているため、感触改良として乳液、クリームに用いられたり、エモリエント剤としてサンオイルやエモリエントオイルなどの透明製品に広く使用されています。

実際にどのような製品に配合されているかというと、海外の調査結果になりますが、以下のように報告されています。

ちなみに表の中の製品タイプのリーブオン製品というのは付けっ放し製品という意味で、主にスキンケア化粧品やメイクアップ化粧品などを指し、リンスオフ製品というのは洗浄系製品を指します。

ブドウ種子油の配合製品数と配合量の調査(2010年)

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ブドウ種子油の安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について

ブドウ種子油の現時点での安全性は、皮膚刺激性はほとんどなく、眼刺激性はデータ不足により詳細不明ですが、アレルギー(皮膚感作)もほとんどないため、安全性の高い成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

安全性を調査するために、国内外を問わず信頼性が高いと思われる安全性データシート(∗1)やレポートを参照しています。

∗1 安全性データシートとは、化粧品製造会社や化粧品販売会社のために提供されている成分の安全性データが記載されているシートで、一般消費者向けの資料ではありませんが、安全性を考える上で重要なエビデンスのひとつとなるため、一部引用させていただいています。

皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)について

“Cosmetic Ingredient Review”の「Plant-Derived Fatty Acid Oils as Used in Cosmetics」(文献1:2011)によると、

  • [ヒト試験] 105人の被検者に39%ブドウ種子油を含むプレシェーブローション(シェーバー用ローション)0.2mLを閉塞パッチで繰り返し適用(HRIPT)したところ、皮膚感作剤ではなかった(TKL Research,2010)
  • [ヒト試験] 105人の被検者に90%ブドウ種子油を含むフレグランスオイルを半閉塞パッチで繰り返し適用(HRIPT)したところ、皮膚刺激剤および皮膚感作剤ではなかった(Clinical Research Laboratories,2010)

と記載されています。

試験結果をみるかぎり、皮膚刺激性および皮膚感作性はないと結論付けられているため、現時点では皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられます。

眼刺激性について

眼刺激性に関しては、試験結果や安全性データがみあたらないため、現時点ではデータ不足により詳細は不明です。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
ブドウ種子油 毒性なし

参考までに化粧品毒性判定事典によると、ブドウ種子油は毒性なし(∗2)となっており、毒性はないと考えられます。

∗2 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

ブドウ種子油はベース成分にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:ベース成分 エモリエント成分

∗∗∗

文献一覧:

  1. “Cosmetic Ingredient Review”(2011)「Plant-Derived Fatty Acid Oils as Used in Cosmetics」, <https://online.personalcarecouncil.org/ctfa-static/online/lists/cir-pdfs/FR577.pdf> 2017年12月20日アクセス.

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