ニゲラサチバ種子油(ブラッククミンシードオイル)とは…成分効果と毒性を解説

ベース成分 保湿成分 エモリエント成分 収れん成分
ニゲラサチバ種子油(ブラッククミンシードオイル)
[化粧品成分表示名称]
・ニゲラサチバ種子油

[慣用名]
・ブラッククミンシードオイル

キンポウゲ科植物ブラッククミンの種子から得られる淡黄色~褐色の透明な液体油脂です。

ブラッククミンは、小アジア原産で、現在ではインドや中近東など多くの国々で栽培されていますが、最も有名なのはエジプト産で、古代よりそのまま、あるいは粉にしたり油に加工して利用されてきました。

種子は黒色でケシの種子に似ており、芳香、滋養、健康、美容面で効果が期待できます。

植物オイルハンドブックによると、ニゲラサチバ種子油の脂肪酸組成は、

  • リノール酸(不飽和脂肪酸類):50~60%
  • オレイン酸(不飽和脂肪酸類):18~25%
  • パルミトレイン酸(不飽和脂肪酸類):10~15%
  • ステアリン酸(飽和脂肪酸類):3~4%
  • アラキジン酸(飽和脂肪酸類):1.3%
  • ミリスチン酸(飽和脂肪酸類):0.5%
  • α-リノレン酸(不飽和脂肪酸類):0.2%
  • パルミチン酸(飽和脂肪酸類):0.1%

となっており、ヨウ素価は94となっています。

参考:ヨウ素価の解説と植物油脂のヨウ素価一覧

主成分はリノール酸です。

アメリカの研究者によって免疫系を調節するという効能が明らかにされています(Mohamed Labib Salem,2005)

また、薬理作用としては腎臓や肝臓の毒性から守る抗毒性があり、種子や種子油には、抗炎症性、鎮痛性、解熱性、抗菌性および抗腫瘍活性を有する(B.H.Ali,Gerald,2003)

スキンケアとしては、皮膚潤滑作用、柔軟作用、保湿、組織の再生、引き締めなど多面的な効果が期待でき、単独で使用してもいいですし、他の植物油を加えることもできます。

傷んだ髪やツヤのない髪、乾燥した髪にも有効で、髪の活力を回復しやわらかく強い髪にします。

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ニゲラサチバ種子油の安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について

2003年4月のPhytotherapy Researchに掲載された研究結果によると、ニゲラサチバ種子油には軽微の毒性があり、皮膚に塗布したところ2人の接触性皮膚炎が報告されていることから注意が必要な成分だと考えられます。

参考までに化粧品毒性判定事典によると、ニゲラサチバ種子油は掲載なし(∗1)となってます。

∗1 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

ニゲラサチバ種子油はベース成分にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:ベース成分 保湿成分 エモリエント成分

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文献一覧:

  • Mohamed Labib Salem(2005):Immunomodulatory and therapeutic properties of the Nigella sativa L. seed. International Immunopharmacology,Volume5,Issues13–14:1749–1770
  • M Burits,F Bucar(2000):Antioxidant activity of Nigella sativa essential oil. Phytotherapy Research,Volume14,Issue5:323-328
  • B.H.Ali,Gerald Blunden(2003):Pharmacological and toxicological properties of Nigella sativa. Phytotherapy Research,Volume17,Issue4:299-305

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