ソルビトールとは…成分効果と毒性を解説

ベース成分 保湿成分
ソルビトール
[化粧品成分表示名称]
・ソルビトール

[医薬部外品表示名称]
・ソルビット液

植物界に広く存在する多価アルコールで、水に溶解し他の有機溶媒には溶解しない清涼な甘みがある糖類です。

化粧品に配合される場合は保湿剤として使われますが、吸湿性という点ではPG(プロピレングリコール)グリセリンよりも弱く、水分の吸収や放出はグリセリンよりも緩やかなので、乾燥に対して水分を一定に保つ働きを考慮して保湿剤や柔軟剤として様々な化粧品に使用されます。

コンビニのおにぎりなどがパサつかず長時間潤いを保っているのはソルビトールが配合されているからで効果としてはそれと同じようなものになります。

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ソルビトールの安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について

ソルビトールの現時点での安全性は、皮膚刺激性および眼刺激性はほとんどなく、皮膚感作(アレルギー)の報告もないため、安全性の高い成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)について

“FDA”の「Code of Federal Regulations Title 21 Sec. 184.1835 Sorbitol」(文献1:2017)によると、

  • ソルビトールは、食品添加物として制限を設けられておらず、一般的に安全性が認められている

と記載されています。

詳細な試験データはみあたりませんが、糖類であり保湿剤としての使用実績も長く、また医薬品および口腔ケア製品などにも使用されている中で、皮膚刺激および皮膚感作の報告がないため、皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられます。

眼刺激性について

詳細な試験データはみあたりませんが、糖類であり刺激性がまったくないため、眼刺激性はほとんどないと考えられます。

安全性についての捕捉

ネットを調査したところ、一部でソルビトールの毒性や危険性が示唆されるものが見られましたが、毒性や危険性の根拠を調べていくと、2012年3月24日にイタリアで死亡した女性の死亡原因が医療機関にて投与されたソルビトールにあるのではないかというニュースにあるようです(文献2:2012)

ただし、2012年3月28日には、このニュースの女性の死亡原因はソルビトールと間違って亜硝酸ナトリウムを過剰摂取したためであり、ソルビトールを摂取して亡くなったのではないことが判明し、情報が公開されており、あらためてソルビトールの安全性が強調されています(文献3:2012;文献4:2016)

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
ソルビトール 毒性なし

参考までに化粧品毒性判定事典によると、ソルビトールは毒性なし(∗1)となっており、安全性に問題はないと考えられます。

∗1 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

ソルビトールはベース成分、保湿成分にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:ベース成分 保湿成分

∗∗∗

文献一覧:

  1. “FDA”(2017)「Code of Federal Regulations Title 21 Sec. 184.1835 Sorbitol」, <https://www.accessdata.fda.gov/scripts/cdrh/cfdocs/cfcfr/CFRSearch.cfm?fr=184.1835> 2018年6月8日アクセス.
  2. “YAHOOニュース”(2012)「伊で甘味料摂取の女性死亡=米イーベイが販売停止」, <https://web.archive.org/web/20120330043118/http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120327-00000023-jij-int> 2018年6月8日アクセス.
  3. “食品安全委員会”(2012)「フランス厚生・連帯省、「Sorbitol Food Grade(食用ソルビトール)」製品の消費に関するリスクを注意喚起」, <http://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu03560150340> 2018年6月8日アクセス.
  4. “株式会社ウエノフードテクノ”(2016)「イタリアにおけるソルビトール関連報道について」, <https://www.ueno-food.co.jp/information/docs/120403sorbitol.pdf> 2018年6月8日アクセス.

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