ジフェニルジメチコンとは…成分効果と毒性を解説

ベース成分 皮膜形成 光沢
ジフェニルジメチコン
[化粧品成分表示名称]
・ジフェニルジメチコン

[医薬部外品表示名称]
・メチルフェニルポリシロキサン

化学構造的にポリシロキサン構造の側鎖2つをフェニル基としたシリコーン重合体(フェニル変性シリコーン)(∗1)です。

∗1 重合とは、複数の単量体(モノマー)が結合して鎖状や網状になる反応のことをいい、単量体(モノマー)が結合して鎖状または網状になった化合物を重合体(ポリマー)といいます。

ジメチコンに類似した性質ですが、各種化粧品成分との相溶性に優れており、とくにエタノールに極めてよく溶ける性質を有しています。

化粧品に配合される場合は、

これらの目的で、スキンケア化粧品、メイクアップ化粧品、シート&マスク製品、ヘアケア製品、ヘアスタイリング製品などに使用されています(文献2:2014)

皮膜形成

皮膜形成に関しては、撥水性(∗1)および潤滑性に優れたツヤのある被膜を形成し、滑らかな仕上がりの感触を付与するため、スキンケア化粧品、ヘアケア製品に使用されています(文献1:2012)

∗1 撥水性とは水をはじく性質のことです。

光沢付与

光沢付与に関しては、化学構造的にフェニル基があることで屈折率が高く、ツヤのある保護皮膜を形成することから、スキンケア化粧品、メイクアップ化粧品、ヘアケア製品、ヘアスタイリング製品に使用されています(文献2:2014)

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ジフェニルジメチコンの安全性(刺激性・アレルギー)について

ジフェニルジメチコンの現時点での安全性は、

  • 外原規2006規格の基準を満たした成分が収載される医薬部外品原料規格2006に収載
  • 10年以上の使用実績
  • 皮膚刺激性:ほとんどなし(データなし)
  • 眼刺激性:詳細不明
  • 皮膚感作性(アレルギー性):ほとんどなし(データなし)

このような結果となっており、化粧品配合量および通常使用下において、一般的に安全性に問題のない成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)について

医薬部外品原料規格2006に収載されており、10年以上の使用実績がある中で重大な皮膚刺激および皮膚感作の報告がみあたらないため、化粧品配合量および通常使用下において、一般的に皮膚刺激および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられますが、詳細な安全性試験データがみあたらず、データ不足のため詳細は不明です。

眼刺激性について

試験結果や安全性データがみあたらないため、現時点ではデータ不足により詳細は不明です。

∗∗∗

ジフェニルジメチコンはベース成分、皮膜形成剤にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:ベース成分 皮膜形成剤

∗∗∗

文献一覧:

  1. 鈴木 一成(2012)「メチルフェニルポリシロキサン」化粧品成分用語事典2012,626.
  2. 堀江 豊(2014)「シリコーンヘアコンディショニング剤」化粧品の安全・安心の科学 -パラベン・シリコーン・新原料,128-136.

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