ジステアリン酸グリコールとは…成分効果と毒性を解説



[化粧品成分表示名称]
・ジステアリン酸グリコール
・ジステアリン酸グリコール
[医薬部外品表示名称]
・ジステアリン酸エチレングリコール
エチレングリコールとステアリン酸のジエステルで、わずかに特異なにおいのある白色~微黄色の粉末または粒子、塊です。
油系に配合して乳化製品の安定性を高める効果があります。
また、シャンプーや洗顔料に配合することでパール光沢や乳濁感を与えることができ、増粘性も有しています。
ジステアリン酸グリコールの安全性(刺激性・アレルギー)について
毒性や皮膚刺激性はなく、アレルギーや副作用の報告もない成分で安全性は高いと考えられています。
参考までに化粧品毒性判定事典によると、ジステアリン酸グリコールは■(∗1)となっていますが、毒性についてはさほど心配する必要はないと考えます。
∗1 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。
ジステアリン酸グリコールとセットで使用される成分と効果
- ・パール光沢を付与するパール化剤として、以下の成分表示順でシャンプーやボディソープに使用されます。
- クエン酸、コカミドMEA、ジステアリン酸グリコール、デヒドロ酢酸Na、プロピルパラベン、メチルパラベン、ラウレス硫酸Na、水
- ・パール光沢を付与するアミノ酸系パール化剤として、以下の成分表示順でシャンプーやボディソープに使用されます。
- クエン酸、コカミドDEA、ココイルグルタミン酸TEA、ジステアリン酸グリコール、フェノキシエタノール、プロピルパラベン、メチルパラベン、水
- ・パール光沢軟ペースト状または液体の洗浄剤用パール化剤として、以下の成分表示順でシャンプーやボディソープに使用されます。
- ジ(パーム油脂肪酸/ナタネ油脂肪酸/ダイズ油脂肪酸)グリコール、ジステアリン酸グリコール、PCAイソステアリン酸PEG-40水添ヒマシ油、パーム核脂肪酸アミドDEA、ココイルグルタミン酸TEA、メチルパラベン、ブチルパラベン、水
- ・ラウリン酸・ミリスチン酸主体のカリウム石鹸に各種両性界面活性剤を配合し、水によく溶け、皮膚に対して低毒性で、生分解性の優れたプレミックスとして、以下の成分表示順で豊かな泡立ちのボディシャンプー、石鹸シャンプー、洗顔剤などに使用されます。
- カリ石ケン素地、コカミドDEA、ジステアリン酸グリコール、水
基本的な配合量の多い成分表示順は上記の通りですが、1%以下の成分は順不同に表示されるので、製品によっては表示順が異なっている場合があります。
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ジステアリン酸グリコールはベース成分にカテゴライズされています。
成分一覧は以下からお読みください。
参考:ベース成分
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