サフラワー油とは…成分効果と毒性を解説

ベース成分 エモリエント成分 香料
サフラワー油
[化粧品成分表示名称]
・サフラワー油

[医薬部外品表示名称]
・サフラワー油

[慣用名]
・ベニバナ油

キク科植物ベニバナの種子から得られるわずかに特異臭のある淡黄色の液状油脂です。

ベニバナは中近東原産で、日本にはシルクロードを経て伝わり、古くは染料として栽培されており、末摘花(すえつむはな)や紅藍(べにあい)と呼ばれていましたが、1950年代からは種子を食用サラダ油に加工したものが販売されるようになりました。

植物油事典や海外の資料など複数の資料を参考にしたところ、サフラワー油の脂肪酸組成は、

  • リノール酸(不飽和脂肪酸類):72%
  • オレイン酸(不飽和脂肪酸類):20%
  • ステアリン酸(飽和脂肪酸類):5%
  • アラキジン酸(飽和脂肪酸類):5%
  • リグノセリン酸(飽和脂肪酸類):5%
  • リノレン酸(不飽和脂肪酸類):1%
  • パルミトレイン酸(不飽和脂肪酸類):0.5%

となっており、ヨウ素価は124となっています。

主成分はリノール酸で、含有量が多いので、血清コレエステロールを減らす健康食材としてサラダオイルや炒め用オイルとして広く使われています。

リノール酸をはじめ不飽和脂肪酸がほとんどで酸化しやすいため、保存に注意する必要があります。

スキンケアとしては、エモリエント剤として各種クリームに、油性基剤としてマッサージオイル、サンオイル、頭髪用油に使用されています。

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サフラワー油の安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について

サフラワー油の現時点での安全性は、皮膚刺激性はほとんどなく、眼刺激性はデータ不足のため詳細不明ですが、皮膚感作(アレルギー)の報告もないため、安全性の高い成分であると考えられます。

ただし、サフラワーはキク科植物であるため、キク科植物のアレルギーの方は注意してください。

以下は、この結論にいたった根拠です。

安全性を調査するために、国内外を問わず信頼性が高いと思われる安全性データシート(∗1)やレポートを参照しています。

∗1 安全性データシートとは、化粧品製造会社や化粧品販売会社のために提供されている成分の安全性データが記載されているシートで、一般消費者向けの資料ではありませんが、安全性を考える上で重要なエビデンスのひとつとなるため、一部引用させていただいています。

皮膚刺激性について

日光ケミカルズの安全データシート(文献1:2018)によると、

  • [ヒト試験] ヒト皮膚に3%サフラワー油を含むクリームを塗布したところ(期間不明)、一次刺激性なし

と記載されています。

安全データをみるかぎり、一次刺激性なしと報告されているため、皮膚刺激性はほとんどないと考えられます。

眼刺激性について

安全データおよび試験データはみあたらないため、データ不足のため詳細は不明です。

皮膚感作性(アレルギー性)について

日光ケミカルズの安全データシート(文献1:2018)によると、

  • [動物試験] モルモットを用いて100%サフラワー油の皮膚感作試験を行ったところ、皮膚感作性なし

と記載されています。

安全データをみるかぎり、皮膚感作性なしと報告されているため、皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられます。

ただし、サフラワーはキク科植物であるため、キク科植物のアレルギーの方は注意してください。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
サフラワー油 毒性なし

参考までに化粧品毒性判定事典によると、サフラワー油は毒性なし(∗2)となっており、安全性に問題はないと考えられます。

∗2 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

サフラワー油はベース成分、エモリエント成分にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:ベース成分 エモリエント成分

∗∗∗

文献一覧:

  1. 日光ケミカルズ(2018)「安全データシート NIKKOL サフラワー油」, <https://www.chemical-navi.com/product_search/view405.html> 2018年4月12日アクセス.

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