レモン果実エキスとは…成分効果と毒性を解説

収れん成分 保湿成分 細胞賦活剤
レモン果実エキス
[化粧品成分表示名称]
・レモン果実エキス

[医薬部外品表示名称]
・レモンエキス

ミカン科植物レモン(学名:Citrus limon 英名:lemon)の果実からまたはBG(1,3-ブチレングリコール)で抽出して得られるエキスです。

レモン果実エキスの成分組成は、天然成分のため国や地域および時期によって変化がありますが、主に、

  • 有機酸類:クエン酸
  • ビタミン類:ビタミンA,B,C,P
  • フラボノイド
  • 糖類

などで構成されています(文献2:2016;文献3:-)

レモンは11世紀ごろにスペインやイタリアで栽培され始め、日本では1873年に静岡県ではじめて栽培され、1898年ごろから広島県で栽培され、現在は広島県が主産地となっています。

主な成分はビタミンC、クエン酸、エリオシトリン、ヘスペリジンリモネンなどで、調味料、飲み物、菓子の香り付けなどに利用されています(文献4:2018)

化粧品に配合される場合は、

  • 収れん作用
  • 保湿作用
  • 細胞賦活作用

これらの作用があり、皮脂の分泌を調節し、すっきりと肌を引き締める目的でスキンケア化粧品、ボディ&フットケア製品、ヘアケア製品、メイクアップ化粧品、洗浄製品、洗顔料、シート&マスク製品、フレグランス製品、デオドラント製品など様々な製品に使用されます(文献2:2006;文献5:2012)

複合植物エキスとしてのレモン果実エキス

ファルコレックスBX46という複合植物エキスは、以下の成分で構成されており、

効果および配合目的は、

  1. エラスチン保護(エラスターゼ阻害)
  2. 角質水分量増加
  3. 経表皮水分損失抑制
  4. 抗酸化(SOD様)
  5. 抗酸化(過酸化脂質生成抑制)

とされており、植物エキスの相乗効果によって炎症改善と同時に肌の水分量を向上および保持し、多角的に脂性肌やニキビ肌を健やかに整えるもので、化粧品成分一覧にこれらの成分が併用されている場合はファルコレックスBX46であると推測することができます。

ファルコレックスBX47という複合植物エキスは、以下の成分で構成されており、

効果および配合目的は、

  1. オムツかぶれ改善(リパーゼ阻害)
  2. リパーゼ活性阻害

とされており、植物エキスの相乗効果によってニキビや肌荒れの炎症を多角的に抑制するもので、化粧品成分一覧にこれらの成分が併用されている場合はファルコレックスBX47であると推測することができます。

ファルコレックスBX52という複合植物エキスは、以下の成分で構成されており、

効果および配合目的は、

  1. オムツかぶれ改善(リパーゼ阻害)
  2. 抗菌(アクネ菌)
  3. リパーゼ活性阻害

とされており、植物エキスの相乗効果によって過剰な皮脂やアクネ菌を抑制し、肌荒れやニキビを予防するもので、化粧品成分一覧にこれらの成分が併用されている場合はファルコレックスBX52であると推測することができます。

実際の使用製品の種類や数および配合量は、海外の2013-2015年の調査結果になりますが、以下のように報告されています。

ちなみに製品タイプのリーブオン製品というのは付けっ放し製品という意味で、主にスキンケア化粧品やメイクアップ化粧品などを指し、リンスオフ製品というのは洗浄系製品を指します。

レモン果実エキスの配合製品数と配合量の調査結果(2013-2015年)

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レモン果実エキスの安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について

レモン果実エキスの現時点での安全性は、外原規2006規格の基準を満たした成分が収載される医薬部外品原料規格2006に収載されており、化粧品配合量および通常使用下において、一般的に皮膚刺激および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられます。

ただし、詳細な試験データがみあたらず、データ不足のため詳細は不明です。

レモンに含まれる精油成分であるクマリン類とソラレン類(ベルガプテン)は光毒性を引き起こしますが、化粧品原料として使用されているレモン果実エキスではこれらは除去されていることがほとんどであるため、一般的に光毒性は起こらないと考えられますが、不安・懸念のある場合は販売メーカーに問い合わせて確認してください。

以下は、この結論にいたった根拠です。

皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)について

化粧品配合量および通常使用下において、一般的に皮膚刺激および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられますが、詳細な安全性試験データがみあたらず、データ不足のため詳細は不明です。

レモンに含まれる精油成分であるクマリン類とソラレン類(ベルガプテン)は光毒性を引き起こしますが、化粧品原料として使用されているレモン果実エキスではこれらは除去されていることがほとんどであるため、一般的に光毒性は起こらないと考えられますが、不安・懸念のある場合は販売メーカーに問い合わせて確認してください。

眼刺激性について

詳細な試験データはみあたらず、データ不足のため詳細は不明です。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
レモン果実エキス 毒性なし

参考までに化粧品毒性判定事典によると、レモン果実エキスは毒性なし(∗1)となっており、安全性に問題はないと考えられます。

∗1 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

レモン果実エキスは収れん成分、保湿成分、細胞賦活成分にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:収れん成分 保湿成分 細胞賦活成分

∗∗∗

文献一覧:

  1. “Cosmetic Ingredient Review”(2015)「Safety Assessment of Citrus Fruit-Derived Ingredients as Used in Cosmetics」, <https://online.personalcarecouncil.org/ctfa-static/online/lists/cir-pdfs/FR691.pdf> 2018年8月28日アクセス.
  2. 日光ケミカルズ(2016)「植物・海藻エキス」パーソナルケアハンドブック,p386.
  3. “丸善製薬株式会社”(-)「レモン」技術資料.
  4. ジャパンハーブソサエティー(2018)「レモン」ハーブのすべてがわかる事典,61.
  5. 鈴木 一成(2012)「レモンエキス」化粧品成分用語事典2012,355-356.

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