シソエキス(シソ葉エキス)とは…成分効果と副作用を解説

抗炎症成分 収れん成分
シソエキス(シソ葉エキス)
[化粧品成分表示名称]
・シソ葉エキス、シソエキス

[医薬部外品表示名称]
・シソエキス(1)、シソエキス(2)

シソ科植物シソの葉や茎から抽出して得られる淡黄褐色~赤褐色の透明なエキスです。

シソエキスという名称のほかにシソ葉エキスと表示されることもあります。

シソは中国原産の一年草で、梅干しのシソ特有の色は葉に含まれるシアニジンという色素で酸にあうと紫紅色になる性質があります。

成分としては、シソ特有の芳香のもととなっているペリルアルデヒド(∗1)、α-リモネンや抗アレルギー成分のルテオリン、アピゲニンなどのフラボノイド配糖体、ロスマリン酸などが含まれています。

∗1 ペリラアルデヒドと呼ばれることもあります。

漢方では、発汗、利尿、喘息などの咳止め効果がある生薬として知られています。

また、シソエキスには抗アレルギー効果があることが明らかになっており、過剰になった免疫機構のバランスを整える作用がありますが、アミノアップ化学と帝京大学薬学部との共同研究の結果、シソエキスは、TNF(Tumor Nerosis Factor:腫瘍壊死因子)という物質の産生を抑制して免疫系を調節し、アトピー性皮膚炎のアレルギーや炎症を鎮める働きがあることがわかりました。

以下のグラフは、何も添加していない状態のTNF産生率を100%としたときにシソエキスを添加することによってTNF産生がどれくらい抑制されるかを示しています。

シソエキスのTNF産生抑制作用比較

グラフによると、シソエキスを0.01mg添加したときでも約70%まで抑えられており、1.0mgの添加では約40%まで抑制されています。

TNFは生体にとって欠かせない物質ですが、アトピー性皮膚炎などによるTNFの持続的かつ過剰な産生は、生体に炎症などの障害を及ぼします。

シソエキスは、この過剰に産生されたTNFを抑えて正常な状態へ戻します。

化粧品に配合される場合は、抗炎症作用や収れん作用があるので肌のキメを整え、乾燥から肌を守る化粧品に使われることが多かったのですが、アトピー性皮膚炎に対する効果が認められてからは敏感肌向けの化粧品にも配合されることが増えてきています。

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シソエキスの安全性(毒性・刺激性・アレルギー・副作用)について

公開されているアミノアップ化学と帝京大学薬学部との共同研究の資料によると、毒性は認められておらず、常用しても副作用の心配はないと報告されています。

シソエキスということで接触性皮膚炎のようなかぶれや刺激を心配する方もいるかもしれませんが、化粧品原料としてのシソエキスはかぶれの原因となるペリルアルデヒドやペリラケトンを除去してるため、心配ないと考えられます。

参考までに化粧品毒性判定事典によると、シソエキスは毒性なし(∗1)となっており、毒性に関しては心配する必要はありません。

∗1 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

シソエキスとセットで使用される成分と効果

・シソエキスとして、以下の成分表示順で使用されます。
[化粧品表示] シソエキス、エタノール、水
[医薬部外品表示] シソエキス(2)
・脂溶性ビタミンC、ビタミンE、シソエキスを配合した美白用ナノエマルションとして、以下の成分表示順で使用されます。
[化粧品表示] グリセリン、ココグリセリル硫酸Na、シソエキス、スクワラン、トコフェロール、リン酸ジセチル、エタノール、水添レシチン、テトラヘキシルデカン酸アスコルビル、水
[医薬部外品表示] 濃グリセリン、シソエキス(2)、d-δ-トコフェロール、水素添加大豆リン脂質、テトラ2-ヘキシルデカン酸アスコルビル、精製水、硬化ヤシ油脂肪酸グリセリル硫酸ナトリウム、植物性スクワラン、リン酸ジセチル、エタノール

基本的な配合量の多い成分表示順は上記の通りですが、1%以下の成分は順不同に表示されるので、製品によっては表示順が異なっている場合があります。

∗∗∗

シソエキスは香料と抗炎症成分と抗菌成分にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:抗炎症成分

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