クマザサ葉エキスとは…成分効果と毒性を解説

抗炎症成分 抗菌成分
クマザサ葉エキス
[化粧品成分表示名称]
・クマザサ葉エキス

[医薬部外品表示名称]
・クマザサエキス

イネ科植物クマザサ(学名:Sasa veitchii)の葉からエタノールで抽出して得られるエキスです。

クマザサ葉エキスの成分組成は、抽出方法や天然成分のため国や地域および時期によって変化がありますが、主に、

  • 多糖類
  • ミネラル類
  • ビタミン類:ビタミンC,K,B₁,B₂
  • トリテルペノイド(β-アミリン)

などで構成されています(文献1:2006;文献2:-)

クマザサ(隈笹)の名は、若葉のときは全体に緑色ですが秋から冬にかけて緑が枯れて白い隈ができることに由来しています。

ササの葉は笹だんごやちまきなど食べ物を包むのに利用され、ササの葉に包むと食べ物が長持ちすると言われますが、これはササに含まれる安息香酸の殺菌・防腐作用と関係があるといわれています(文献3:2011)

ササの葉には、クロロフィル(葉緑素)、リグニン、多糖体(バンフォリン)、鉄、カルシウム、ビタミンC・K・B₁・B₂などが含まれ、胃潰瘍、胃炎、歯槽膿漏、口内炎、口臭、体臭などに対する薬理作用が知られています(文献3:2011)

民間では、健胃薬や疲労回復、糖尿病、高血圧の予防などに用いられ、また外用薬として切り傷、口内炎、湿疹などに用いられています(文献3:2011)

化粧品に配合される場合は、

  • 抗炎症作用
  • 抗菌作用

これらの目的で、スキンケア化粧品、メイクアップ化粧品、ボディ&ハンドケア製品、リップ製品、洗顔料など様々な製品に使用されます(文献1:2006)

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クマザサ葉エキスの安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について

クマザサ葉エキスの現時点での安全性は、外原規2006規格の基準を満たした成分が収載される医薬部外品原料規格2006にも収載されており、化粧品配合量および通常使用下において、一般的に皮膚刺激および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられます。

ただし、詳細な試験データがみあたらず、データ不足のため詳細は不明です。

以下は、この結論にいたった根拠です。

皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)について

化粧品配合量および通常使用下において、一般的に皮膚刺激および皮膚感作性(アレルギー性)はほとんどないと考えられますが、詳細な安全性試験データがみあたらず、データ不足のため詳細は不明です。

眼刺激性について

試験結果や安全性データがみあたらないため、現時点ではデータ不足により詳細は不明です。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
クマザサ葉エキス 毒性なし

参考までに化粧品毒性判定事典によると、クマザサ葉エキスは毒性なし(∗1)となっており、毒性に関しては心配する必要はありません。

∗1 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

クマザサ葉エキスは抗炎症成分、抗菌成分にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:抗炎症成分 抗菌成分

∗∗∗

文献一覧:

  1. 日光ケミカルズ(2006)「植物・海藻エキス」新化粧品原料ハンドブックⅠ,368.
  2. 丸善製薬株式会社(-)「クマザサ」技術資料.
  3. 鈴木 洋(2011)「隈笹(くまざさ)」カラー版 漢方のくすりの事典 第2版,111.

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