キハダ樹皮エキス(オウバクエキス)とは…成分効果と毒性を解説

抗炎症成分 抗菌成分 収れん成分 抗老化成分
キハダ樹皮エキス(オウバクエキス)
[化粧品成分表示名称]
・キハダ樹皮エキス

[医薬部外品表示名称]
・オウバクエキス

ミカン科落葉高木キハダの木の皮から抽出された独特のにおいのある黄色~褐色のエキスです。

キハダ樹皮エキスはオウバクエキスとも呼ばれており、樹高は10m~20mを超える大樹で、日本、朝鮮半島、中国北部、ウスリー、アムール地方など東アジア圏内のみに分布し、日本では全国の山地に自生します。

日本では縄文人の住居跡から壺の中に保存されたキハダの樹皮が発掘され、縄文時代から薬として用いられていたことが明らかになっており、日本最古の生薬といわれています。

成分としては、

  • アルカロイド類:ベルベリン(抗菌,抗炎症成分)、パルマチン、フェロダードリン、マグノフロリン
  • 苦味質:オバクノン
  • ステロール類:β-シトステロール、カンペステロール、7-デハイドロスティグマステロール

などが含まれています。

キハダ樹皮エキスは、古くから生薬として打ち身や捻挫に用いられています。

化粧品として配合した場合は、抗炎症作用と抗菌作用により、過剰な皮脂を抑制して肌を清潔に保ち、肌荒れを防止する効果に優れています。

また、肌を引き締める効果もあるのでアストリンゼントローション(収れん化粧水)にも向いています。

小川香料株式会社の研究データによると、キハダ樹皮エキスには濃度依存的(∗1)にAGEs(終末糖化物質)(∗2)の生成を抑制する効果が確認されています。

∗1 濃度が高くなればなるほど効果も高くなるという意味です。
∗2 タンパク質と糖が加熱されてできた物質のことで、強い毒性を持ち、老化を進める原因物質とされています。

キハダ樹皮エキスのAGEs抑制効果
∗3 ヒト血清アルブミンとグルコースの混合溶液に液体を添加、60℃にて40時間反応後の蛍光強度を測定。

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キハダ樹皮エキスの安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について

毒性や刺激性に関しては資料が見当たらず、現時点で参考となる情報はありませんでした。

アレルギーに関しては報告はないので、アレルギー(皮膚感作性)は起こりにくいと考えられます。

ただし、健康食品の安全性・有効性情報によると、経口摂取においてキハダ樹皮エキスの含有成分であるベルベリンは胎盤を通過して胎児に有害な影響を起こす可能性があると書かれており、妊娠中は避けるように指摘しています。

参考:キハダ樹皮エキスの安全性情報新しいウィンドゥが開きます

これを読む限りでは、経口摂取において胎盤を通過して影響を与えるとあるので化粧品として塗布する場合の影響は考えにくいですが、一応考慮して控えておいたほうがいいかもしれません。

参考までに化粧品毒性判定事典によると、キハダ樹皮エキスは△(∗1)となっており、毒性に関してはさほど心配する必要はありません。

∗1 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

キハダ樹皮エキスとセットで使用される成分と効果

・キハダの樹皮から抽出されたエキスとして、以下の成分表示順で使用されます。ベルベリンを機能性成分とします。各種細菌への抗菌性が期待できます。
[化粧品表示] BG、水、キハダ樹皮エキス
[医薬部外品表示] オウバクエキス
・キハダの樹皮から抽出されたエキスとして、以下の成分表示順で使用されます。ベルベリンを機能性成分とします。各種細菌への抗菌性が期待できます。
[化粧品表示] エタノール、水、キハダ樹皮エキス
[医薬部外品表示] オウバクエキス
・キハダの樹皮から抽出されたエキスとして、以下の成分表示順で使用されます。
[化粧品表示] キハダ樹皮エキス、BG、水
[医薬部外品表示] オウバクエキス
・キハダの樹皮から抽出されたエキスとして、以下の成分表示順で使用されます。
[化粧品表示] キハダ樹皮エキス、エタノール、水
[医薬部外品表示] オウバクエキス

基本的な配合量の多い成分表示順は上記の通りですが、1%以下の成分は順不同に表示されるので、製品によっては表示順が異なっている場合があります。

∗∗∗

キハダ樹皮エキスは抗炎症成分、抗菌成分、収れん成分にカテゴライズされています。

成分一覧は以下からお読みください。

参考:抗炎症成分 抗菌成分

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