ツボクサエキスとは…成分効果と副作用を解説

抗老化成分 抗炎症成分
ツボクサエキス
[化粧品成分表示名称]
・ツボクサエキス

[医薬部外品表示名称]
・ツボクサエキス

セリ科植物ツボクサ(ゴツコラ)の全草より抽出して得られるエキス(抽出液)です。

ツボクサの呼称の由来ですが、ツボとは庭のことで、昔は垣根で区切られた庭を坪(つぼ)や坪庭と呼んでおり、庭先に生えることから坪草となったといわれています。

古くからインドやアフリカを中心に民間療法に傷や潰瘍、やけどの治療に用いられたり、アーユルヴェーダでは“最も重要な若返りのハーブ”と言われてきました。

別名タイガーバームとも呼ばれ、野生のトラが怪我をしたときにツボクサの茂みに体をこすって傷を治したことから、その薬効が伝わったとの言い伝えがあります。

化粧品としてのはたらきは、トリテルペン系サポニンのアジアチコサイドにはコラーゲン合成促進効果や肌の代謝を高めるターンオーバー促進効果があり、また紫外線など外的刺激を受けると活性化するセラミド分解酵素であるセラミダーゼを抑制し、セラミドが減少するのを防ぐ作用があるため、内側から角質のバリア機能を立て直す保湿化粧品や老化防止化粧品に使用されます。

また、抗炎症作用や鎮静作用、皮膚の再生促進作用などがあり肌荒れやニキビや吹き出物などを改善目的で配合されます。

近年では、WHO(世界保健機構)が“21世紀の驚異的薬草”であり保護すべき重要な薬用植物と発表したことから、世界中の注目を集めています。

実際にどのような製品にどれくらい配合されているのかというと、2015年の海外の調査結果になりますが、以下のように報告されています。

ツボクサエキスの配合状況調査(2015年)

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ツボクサエキスの安全性(毒性・刺激性・アレルギー・副作用)について

ツボクサエキスの現時点での安全性は、古くからあらゆる分野で使用実績があり、皮膚刺激性はほとんどなく、眼刺激性はデータ不足のため詳細不明ですが、重大なアレルギー(皮膚感作)の報告もないため、安全性の高い成分であると考えられます。

以下は、この結論にいたった根拠です。

安全性を調査するために、国内外を問わず信頼性が高いと思われる安全性データシート(∗1)やレポートを参照しています。

∗1 安全性データシートとは、化粧品製造会社や化粧品販売会社のために提供されている成分の安全性データが記載されているシートで、一般消費者向けの資料ではありませんが、安全性を考える上で重要なエビデンスのひとつとなるため、一部引用させていただいています。

皮膚刺激性および皮膚感作性(アレルギー性)について

“Cosmetic Ingredient Review”の「Safety Assessment of Centella asiatica-derived Ingredients as Used in Cosmetics」(文献1:2015)によると、

  • [ヒト試験] 1%および5%ツボクサエキスを含むワセリンについて20名の被検者を用いてパッチテストしたところ、いずれの被検者も陰性であった。これらの20名はツボクサエキスの症例報告(42歳の患者)の対照群であった
  • [ヒト試験] 110人の被検者を用いて0.045%ツボクサエキスを含むクリームの皮膚感作能をヒト反復感作試験(HRIPT)で評価した。希釈されていない試験物質を48時間合計9回閉塞パッチ適用し、9回目の適用から12~24日後にチャレンジパッチを未処置部位に48時間適用し、適用の48および96時間後に反応を評価したところ、いずれの被検者においてもクリームはアレルギー性接触性皮膚炎を誘発しなかった
  • [ヒト試験] 52人の被検者(男性17人、女性35人)に0.018%ツボクサエキスを含むボディクリームの皮膚刺激性および皮膚感作性をヒト反復感作試験(HRIPT)に基づいて評価した。誘導段階として試験物質0.2gを24時間閉塞パッチで合計9回適用し、10~14日の無処置期間を経て未処置部位に24時間チャレンジパッチを適用したところ、誘導およびチャレンジ段階で52人中17人(33%)にほとんど知覚できない紅斑から軽度の後半が観察されたが、観察された反応は臨床的に意味のある本来のアレルギーの兆候ではないと考えられた
  • [動物試験] 10匹のモルモットを用いてTECA(ツボクサエキスを含むエタノール溶液)の皮膚感作能をOECD406に基づいて評価した。誘導段階は希釈されていないTECAの局所適用からなっており、17日の無処置期間を経て希釈されていないTECAおよび50%TECAを24時間チャレンジパッチ適用したところ、チャレンジ期間にアレルギーに起因する観察可能な皮膚反応はなかった

と記載されています。

試験結果はヒトおよび動物に共通して皮膚刺激性や感作性がなかったため、皮膚刺激性および皮膚感作(アレルギー)はほとんどないと考えられます。

眼刺激性について

眼刺激性については安全データやレポートがみつからず、現時点ではデータ不足のため詳細不明です。

化粧品毒性判定事典による毒性判定について

化粧品成分名 判定
ツボクサエキス

参考までに化粧品毒性判定事典によると、ツボクサエキスは△(∗2)となっており、毒性に関しては心配する必要はありません。

∗2 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

ツボクサエキスは抗シワ(抗老化)成分にカテゴライズされています。

それぞれの成分一覧は以下からお読みください。

参考:抗シワ(抗老化)成分 抗炎症成分

∗∗∗

文献一覧:

  1. “Cosmetic Ingredient Review”(2015)「Safety Assessment of Centella asiatica-derived Ingredients as Used in Cosmetics」, <https://online.personalcarecouncil.org/ctfa-static/online/lists/cir-pdfs/FR685.pdf> 2017年10月28日アクセス.

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