水添レシチン(精製大豆レシチン)とは…成分効果と毒性を解説

界面活性剤 保湿成分
水添レシチン(精製大豆レシチン)
[化粧品成分表示名称]
・水添レシチン

[医薬部外品表示名称]
・水素添加大豆リン脂質

[慣用名]
・レシチン、大豆レシチン、精製大豆レシチン、水添大豆リン脂質

レシチンとはリン脂質のことで、現在では大豆や卵黄から抽出された天然由来のものが主流ですが、レシチンはそのままでは酸化しやすく不安定な成分のため、化粧品に配合される場合は水素を添加して精製することで熱や酸化に対する安定性を高めた水添レシチンを使用することが多いです。

呼び方は他にも、水添リン脂質や大豆レシチンの場合は水添大豆リン脂質や精製大豆レシチンとも呼ばれます。

レシチンは油と水の両方に親和性があり、天然の界面活性剤の作用がありますが、レシチンのみでは乳化作用が弱く、界面活性剤としての効果が目的で配合されることは少ないです。

また、水素を添加することで水添レシチンは合成界面活性剤となりますが、構造や安全性は天然のレシチンとほとんど変わらないのも特徴で、レシチンといえば水添レシチンが使用されるほど実績のある成分です。

化粧品に配合するレシチンおよび水添レシチンの目的(はたらき)は、角質層になじみやすく細胞間脂質と同様の性質をもっていることによる肌の保護効果(エモリエント効果)や乾燥による肌荒れを防ぎ柔軟な肌に整えることで、化粧水・乳液・美容液・クリームなど幅広く使用されます。

とくに乾燥肌の保水や保護効果に優れています。

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水添レシチンの安全性(毒性・刺激性・アレルギー)について

水添レシチンは合成界面活性剤ですが、すでに解説したように構造は天然のレシチンとほとんど同じであり、毒性は低く安全性も高いです。

合成界面活性剤ときくと、毒性が高く肌に悪いとして2005年から2006年にかけて経皮毒というワードとともに話題になりましたが、科学的根拠やデータが乏しく一般的には受け入れられていませんが、なんとなく合成界面活性剤が肌に悪いというイメージを持っている方は多いと思います。

ただ、水添レシチンは、天然に近い構造で毒性は低く安全性が高いことが明らかになっていて、その実績があるから幅広く使用されているのが実情です。

参考までに化粧品毒性判定事典によると、水添レシチンは■■(∗1)となっており、毒性が強いということになっていますが、この書籍では合成界面活性剤はすべて■■なのでそのまま受け取ると事実と違う認識になるので注意が必要です。

∗1 毒性判定事典の毒性レベルは「毒性なし」「△」「■」「■■」となっており、△は2~3個で■1個に換算し、■が多いほど毒性が強いという目安になり、製品の毒性成分の合計が■4つ以上なら使用不可と判断されます。

∗∗∗

水添レシチンは界面活性剤にカテゴライズされています。

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